Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

約482億円相当の暗号資産窃取、北朝鮮グループの犯行 - 日米当局

警察庁、内閣サイバーセキュリティセンター、金融庁は、国内の暗号資産(仮想通貨)取引所における暗号資産の窃取に北朝鮮のサイバー攻撃グループ「TraderTraitor」が関与したと発表した。標的となりうる組織に対し、具体的な手口や対策を示して注意を呼びかけている。

暗号資産取引所の「DMM Bitcoin」から約482億円相当の暗号資産を窃取された問題で、米連邦捜査局(FBI)と米国防省サイバー犯罪センター(DC3)との連携により、同グループの犯行であることを特定したという。

「TraderTraitor」は、北朝鮮政府と関連する「Lazarus Group」の一部と見られており、警察庁や警視庁の捜査から、巧妙なソーシャルエンジニアリングの手口が判明した。

具体的には、第三者の名前や顔写真を悪用し、企業幹部を装って「SNS」を利用して標的とされる人物にメッセージを送信して、暗号資産関連事業者の従業員と接触。ブロックチェーンや「Web3」などの関係者も標的とされる可能性がある。

経歴やスキルをたくみに用いることで信頼関係を構築。プログラムや技術的な話題などを用いて関心を引いていた。

(Security NEXT - 2024/12/25 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

保育所で卒園児情報含むUSBメモリが所在不明 - 北九州市
「IBM AIX」のNIM関連機能に深刻な脆弱性 - アップデートで修正
サカタのタネにサイバー攻撃 - 侵入痕跡を確認
ネットワークにサイバー攻撃、情報流出の可能性も - 広島工業大
中学校で生徒の個人情報含む書類がファイルごと所在不明 - 横浜市
「MS Edge」にアップデート - 「V8」の脆弱性を解消
先週注目された記事(2025年11月9日〜2025年11月15日)
米当局、「FortiWeb」の脆弱性悪用に注意喚起
「FortiWeb」に深刻な脆弱性 - すでに攻撃も
アスクル子会社の受託物流サービス、取引先情報流出の可能性