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NEC、新生児の指紋認証に成功 - 新興国の身分証明に活用

NECは、新生児を対象とした指紋認証技術の実証実験をケニアで行い、生後2時間の新生児の指紋認証に成功したと発表した。

同研究は、ケニアの政府系研究組織に設置された倫理委員会の承認を経て実施したもの。生後1年未満の新生児を対象とした指紋撮影と認証技術の研究を長崎大学熱帯医学研究所と共同で実施した。

顔認証や光彩認証といった生体認証もあるが、顔の向きを正面にすることや目を開ける必要があり、新生児には適さないため、指紋認証を採用した。

同実証実験では、出生後数時間の新生児にも負担の少ない指紋撮影技術を採用。生後2時間の新生児において、エラー率0.3%での指紋認証に成功したという。

同技術を活用することで、出生から早期に生体情報の採取、出生証明や出生登録、退院時の本人確認、ワクチン接種記録など、法的な身分証明の提供が可能になるとしている。

(Security NEXT - 2019/06/28 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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