Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

2017年度「標的型攻撃」 は幅広い分野が標的に - 「ANEL」「Taidoor」「PLEAD」などのツールを悪用

攻撃には、2016年春ごろに登場した「RedLeaves」や2017年春ごろから見られる「ANEL」といった「リモートアクセスツール(RAT)」などが悪用されている。

「ANEL」の感染活動では、攻撃対象組織の関連イベントといった話題に便乗する攻撃メールを悪用。「Office」の脆弱性や機能を用いてオープンソースの「Koadic」を感染させ、同マルウェア経由で「ANEL」を感染させるものだった。

同機構の報告とは、やや時期がずれるが、「Koadic」を用いて「ANEL」を感染させる攻撃として、トレンドマイクロが「ChessMaster」の活動を報告している

「Office」に見つかった脆弱性「CVE-2017-11882」のほか、「Automatic Dynamic Data Exchange(DDEAUTO)」やフレームの読み込み機能、「CSVファイル」の悪用など、少なくとも4種類の手法を併用する攻撃が、4月に確認されている。

(Security NEXT - 2018/07/12 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

国内インシデント、前四半期比9.4%増 - サイト改ざんが1.8倍
LinuxカーネルのUSBオーディオドライバ脆弱性 - 攻撃の標的に
IPA、「情報セキュリティ10大脅威 2025 組織編」の解説書を公開
「セキュリティ10大脅威2025」 - 「地政学的リスク」が初選出
2024年4Qのインシデントは約8%増 - 「FortiManager」脆弱性の侵害事例も
北朝鮮による暗号資産窃取に警戒を - 日米韓が共同声明
中国関与が疑われる「MirrorFace」の攻撃に注意喚起 - 警察庁
先週注目された記事(2024年11月3日〜2024年11月9日)
3Qのインシデントは2割減 - ただし「サイト改ざん」は倍増
2Qはインシデントが約8.5%増 - フィッシングが増加