2017年度「標的型攻撃」 は幅広い分野が標的に - 「ANEL」「Taidoor」「PLEAD」などのツールを悪用
攻撃には、2016年春ごろに登場した「RedLeaves」や2017年春ごろから見られる「ANEL」といった「リモートアクセスツール(RAT)」などが悪用されている。
「ANEL」の感染活動では、攻撃対象組織の関連イベントといった話題に便乗する攻撃メールを悪用。「Office」の脆弱性や機能を用いてオープンソースの「Koadic」を感染させ、同マルウェア経由で「ANEL」を感染させるものだった。
同機構の報告とは、やや時期がずれるが、「Koadic」を用いて「ANEL」を感染させる攻撃として、トレンドマイクロが「ChessMaster」の活動を報告している。
「Office」に見つかった脆弱性「CVE-2017-11882」のほか、「Automatic Dynamic Data Exchange(DDEAUTO)」やフレームの読み込み機能、「CSVファイル」の悪用など、少なくとも4種類の手法を併用する攻撃が、4月に確認されている。
(Security NEXT - 2018/07/12 )
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