Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

LinuxカーネルのUSBオーディオドライバ脆弱性 - 攻撃の標的に

Linuxカーネルに実装されているUSBオーディオドライバにおける既知の脆弱性「CVE-2024-53197」「CVE-2024-53150」が悪用されていることがわかった。

米サイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)が現地時間2025年4月9日、「悪用が確認された脆弱性カタログ(KEV)」へ脆弱性2件を追加したもの。行政機関へ指定期間内に対応するよう求めるとともに広く注意喚起を行った。

「CVE-2024-53197」は、物理的に接続された悪意あるUSBデバイスによって域外メモリへアクセスし、任意のコード実行、権限の昇格などが可能となる脆弱性。

一方「CVE-2024-53150」は、脆弱性を悪用することで域外よりメモリを読み取り、機密情報を窃取することが可能としている。いずれも2024年に修正パッチがリリースされていた。

CISAでは、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアをともに「7.8」、重要度を「高(High)」と評価している。

両脆弱性に関しては、Android Open Source Projectが現地時間2025年4月7日に公開した月例のセキュリティアドバイザリで、限定的な標的型攻撃で悪用されたことを報告していた。

(Security NEXT - 2025/04/10 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

Cisco製IPフォンや侵入検知エンジン「Snort 3」などに脆弱性
Ruijie製ブリッジ「RG-EST300」に非公開SSH - 修正予定なし
バッファロー製Wi-Fiルータ「WXR9300BE6Pシリーズ」に脆弱性
NVIDIAの「Jetson Linux」やロボティクス開発環境に脆弱性
「Apache NMS.AMQP」に深刻な脆弱性 - アップデートや環境移行を呼びかけ
ビデオ会議の「Zoom」に複数脆弱性 - 最新版に更新を
米政府、国家支援攻撃者によるF5侵害受け緊急指令
F5、「BIG-IP」「F5OS」の複数脆弱性に対応 - 最新版へ更新を
米当局、「AEM Forms」の深刻な脆弱性狙う攻撃に注意喚起
「Samba」に深刻なRCE脆弱性 - アップデートが公開