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2017年度「標的型攻撃」 は幅広い分野が標的に - 「ANEL」「Taidoor」「PLEAD」などのツールを悪用

また同機構は、2017年度下半期に、台湾組織などを狙うことでも知られる「Taidoor」を国内の組織で確認したことを明らかにした。

検知を逃れるためか、広く利用されているファイル共有のウェブサービスやブログ経由で配信されていたという。またRATである「PLEAD」が重要人物にメールで送りつけられている攻撃も確認した。

「Taidoor」に関しては、これまでも米国の軍事関連企業や日本企業、台湾の政府機関や教育機関を狙った標的型攻撃キャンペーンが確認されている。2015年には、SNSサービス「LINE」の特定グループへの参加を促すメールに見せかけ、感染させる攻撃が確認された

また「PLEAD」は、攻撃グループ「BlackTech」による活動で利用されていると見られ、セキュリティ機関やベンダーが活動を観測している。少なくとも2012年から悪用されており、「ライブラリファイル」や「シェルコード」などを悪用して感染させる標的型攻撃が報告されている。

(Security NEXT - 2018/07/12 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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