Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

MSのマルウェアスキャンエンジンに深刻な脆弱性 - 定例外アップデートを実施

「Windows Defender」をはじめ、マイクロソフト製品が利用するマルウェア対策エンジンに深刻な脆弱性が存在することが明らかになった。定例外でアップデートを実施したという。

「Microsoft Malware Protection Engine(mpengine.dll)」において、細工されたファイルをスキャンした際、メモリ破壊が生じる脆弱性「CVE-2017-11937」が判明したもの。脆弱性が攻撃を受けるとリモートよりコードを実行され、システムの制御を奪われるおそれがある。

同エンジンは、「Windows Defender」や「Microsoft Security Essentials」をはじめ、「Microsoft Exchange Server」「Microsoft Forefront Endpoint Protection」などで採用されている。

オンデマンドによるファイルのスキャンはもちろん、リアルタイム保護を有効にしている場合は、ウェブサイトを閲覧したり、メールやインスタントメッセージを開いたタイミングでスキャンが行われるため、攻撃で狙われるおそれがある。

(Security NEXT - 2017/12/07 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

Perl向け暗号ライブラリ「CryptX」に複数脆弱性
監視ソフト「IBM Tivoli Monitoring」にRCE脆弱性 - 早急に更新を
掲示板ツール「vBulletin」に深刻な脆弱性 - 実証コードや悪用も
ZohoのExchange監視ツールに深刻な脆弱性 - アップデートを
「Wazuh」や「Windows WEBDAV」の脆弱性悪用に注意
「Firefox」に脆弱性、アップデートを公開 - 「クリティカル」との評価も
「Adobe Commerce」に緊急対応必要な脆弱性 - 「Magento」も注意
Adobe、複数製品にアップデート - 250件以上の脆弱性を解消
Pythonの「tarfile」モジュールに脆弱性 - クリティカルも
「M365 Copilot」に情報漏洩の深刻な脆弱性 - すでに修正済み