Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Flash Player」へのゼロデイ攻撃、「BlackOasis」が関与か - 「FinFisher」感染狙い

「Adobe Flash Player」における未知の脆弱性に対し、ゼロデイ攻撃が行われた問題で、中東の攻撃グループが同脆弱性を悪用していたことがわかった。

同脆弱性をAdobe Systemsへ報告したKaspersky Labによれば、攻撃を悪用していたのは中東で活動していると見られる攻撃グループ「BlackOasis」。同社顧客に対する攻撃を10月10日に検知した。

当時未知の脆弱性だった「CVE-2017-11292」を攻撃する「ActiveXオブジェクト」を埋め込んだWordファイルをメールで送りつけ、「FinSpy」「WingBird」などの別名でも知られるスパイウェア「FinFisher」へ感染させようとしていた。

同社では、1件の攻撃しか観測しておらず、攻撃対象を絞り込んだ攻撃に悪用されたものと分析。今回確認された「FinFisher」の亜種は、カスタムのパッカーを用いられており、仮想マシンのコード実行による解析などを防ぐための技術が多く用いられていた。

(Security NEXT - 2017/10/17 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

Google、ブラウザ最新版「Chrome 123」をリリース - 複数脆弱性を修正
「GitHub Enterprise Server」に複数脆弱性 - アップデートが公開
Ivantiの複数製品に深刻な脆弱性 - 早急なパッチ適用を強く推奨
Atlassian、3月の月例アドバイザリを公開 - 脆弱性24件に対応
「Firefox 124」が公開、「クリティカル」含む脆弱性12件を修正
WordPress向け求人プラグインに脆弱性 - リモートよりコード実行のおそれ
「Microsoft Edge」にアップデート - 脆弱性4件を解消
「WebAssembly」のランタイム「Wasmi」に脆弱性
「GarageBand」にセキュリティアップデート - 脆弱性1件を修正
「JSONata」にプロトライプ汚染の脆弱性 - アップデートにて修正