MS、「Windows XP」などサポート終了OS向けに緊急パッチ - LAN内端末狙う「WannaCrypt」対策で
マイクロソフトは、ランサムウェア「WannaCrypt」の発生を受け、サポートが終了したOSに対するアップデートを急遽公開した。同ランサムウェアは、ウェブやメール経由にくわえ、ネットワーク内の他感染端末を経由し、アップデートが行われていない脆弱な端末に感染するおそれがある。

例外的に公開された「KB4012598」(画像:マイクロソフト)
ランサムウェア「WannaCrypt」の大規模な攻撃が確認されたことから対応を講じたもの。
同ランサムウェアは、「WannaCrypt」のほか、「WannaCryptor」「WanaCrypt0r」「Wanna Decryptor」「WannaCry」「WCry」といった名称で呼ばれている。
Windows端末内のファイルを利用者の意図に反して暗号化。復旧することを交換条件に約300ドルをBitcoinで支払うよう要求する。
攻撃者は、メールなどを用いて感染を広げていると見られるが、従来のランサムウェアと異なり、拡散に「SMB v1」の脆弱性である「CVE-2017-0145」を悪用。
そのためメールやウェブサイトを閲覧しない端末であっても、脆弱性が存在すれば、同じネットワーク内のほかの感染端末経由で二次的に感染し、ファイルが暗号化されてしまうおそれがある。
(Security NEXT - 2017/05/15 )
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