シマンテック、自動車のCANにおける異常通信を検知するソフト
シマンテックは、自動車の車載ネットワークにおける異常な通信を検知するソフトウェア「Symantec Anomaly Detection for Automotive」を国内向けに提供開始した。
同製品は、自動車の「CAN(Controller Area Network)」におけるトラフィックを監視し、異常を検知するソフトウェア。今春よりワールドワイドで展開してきたが、日本向けに正式にリリースした。
Symantec Anomaly Detection for Automotive
事前に正常な動作を学習させることで、統計解析エンジンにより攻撃の兆候を示す異常な通信を検出。またパケット分析によるペイロード分析にも対応しており、認識された重大度とリスクに応じて、インシデントの優先順位が自動的に設定できる。
さらにバックエンドとの連携により、異常検知時に、警告灯を表示したり、クラウド送信するといった対応が可能となる。ソフトウェアで提供し、価格は1ユニットあたり2160円。
坂尻氏
同社では、エンドポイント対策や通信の暗号化など、コネクテッドカー向けにセキュリティソリューションの展開を強化している。記者会見に登壇した同社執行役員CTO兼セールスエンジニアリング本部長の坂尻浩孝氏は、今回の「Symantec Anomaly Detection for Automotive」も含め、エンドポイントからデータセンターまで幅広く自動車のセキュリティ対策をカバーできることをアピールした。
また記者から「汎用性が低いIoTは、金銭目的の攻撃対象となるか」との質問に対し、同社セールスエンジニアリング本部のテクニカルディレクターである山内正氏は、「IoTは制御部分を担っており、自動車であれば異常走行に発展するおそれもある。影響度が高く無視できない」と説明、金銭目的だけでなく、ハクティビストなどの存在もあるとして、セキュリティ対策の重要性を強調した。
(Security NEXT - 2016/07/28 )
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