Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

2016年1Qにフィッシング攻撃が大幅増加、過去最悪に

2016年第1四半期に観測されたフィッシング攻撃は、前四半期から66%増と急拡大し、過去最悪を記録した。

20160616_rs_001.jpg
フィッシングの推移(グラフ:EMCジャパン)

RSAのAFCCが、2016年第1四半期に観測したフィッシング攻撃の状況を取りまとめたもの。前四半期の14万4694件を大きく上回る24万520件を記録した。

前年同期の12万5006件から見ると、92%増にあたり、これまでの最高記録だった2014年第2四半期の14万7359件と比較しても63%上回る数字だという。

フィッシング攻撃を受けた回数の国別ランキングでは、「米国」が71%を占める状態で、カナダ(9%)、インド(8%)が続く。ここ1年1割から2割を占めて上位に食い込んでいた中国は1%以下へと縮小した。

フィッシングサイトのホスト国に関しても、米国が62%と半数以上を占めており、突出している。3%で続くオランダやイギリス、ドイツなどを大きく引き離した。

日本国内でホスティングされたフィッシングサイトは、81件。前年同期の148件を大きく下回っている。

(Security NEXT - 2016/06/16 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

J-CSIP、24件の脅威情報を共有 - 標的型攻撃は5件
フィッシング報告が3割増 - 15万件超えで過去最高に
3Qのインシデント、前期四半期比25%減 - 「サイト改ざん」が大幅減少
フィッシングの報告が増加、悪用されたURLは大幅減
上半期の不正アクセスによる検挙は188件 - 前年同期比19.3%減
フィッシング報告、前月比約15%減 - 4カ月ぶりに10万件下回る
ネットバンク不正送金被害、上半期だけで前年の約2倍に
フィッシング報告、前月から2割減となるも11万件超
2Qのインシデント件数、前四半期比6%減 - 「スキャン」半減
フィッシング報告が前月比1.3倍、過去最多を更新 - 1日平均約5000件