Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

日立、パーソナルデータを暗号化したまま個人を特定しにくくする技術

日立製作所は、「パーソナルデータ」を暗号化した状態で、定量的に個人を特定しにくく加工する技術を開発したと発表した。同社では、匿名加工情報の利用ニーズにへ対応するため、2018年度中に同技術の実用化を目指すという。

今回開発した技術は、暗号化した状態を維持しつつ、復元せずに細かい区分のデータをツリー構造の上位階層へ集約、同一データを特定件数以上にすることで個人が特定される可能性を低減する「k-匿名化」を行う技術。

暗号化した状態を維持したまま、データを比較できる検索可能暗号技術を応用。実用的な処理速度を確保しつつ、同じ値と判定された暗号化データの数を集計し、集計結果を用いてツリー構造を生成することが可能だという。

またデータの暗号化と匿名化では、異なる暗号鍵を用いるとしており、匿名化前の暗号化データが流出しても、復号鍵はデータ提供者のみが保有するため安全性を担保できるとしている。

(Security NEXT - 2016/03/11 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

課税調査中に個人情報含む資料を紛失 - 京都市
自治体向け資料に個人情報、図関連データとして内包 - 兵庫県
事務局内情報共有サイト、アクセス制限なく情報流出 - 岩手県
中等教育学校で受験生資料含むUSBメモリを紛失 - 新潟県
フィッシング契機に第三者が端末操作、個人情報流出か - 共立メンテナンス
リフト券販売サイトが改ざん、個人情報が流出 - 片品村
看護師が患者資料を本に挟んで持ち帰り - 本売却から発覚
非常用個人情報を電車に置き忘れ、車庫で回収 - 静岡市
高校部活体験会申込フォームで個人情報が閲覧可能に - 群馬県
ユニフォームに個人情報入りメモリ、洗濯業者から回収 - 関越病院