4月のフィッシング報告、前月比約2.5倍に
4月は、フィッシングの報告件数が前月の約2.5倍にあたる1787件へと拡大した。フィッシングに利用されるURLも増加しており注意が必要だ。
フィッシング対策協議会が、同協会に寄せられたフィッシングの報告状況を取りまとめたもの。4月に寄せられたフィッシングの報告件数は1787件で、前月の693件から1094件の増加となった。
報告数の推移を見ると、2014年後半は500件前後だったが、2015年1月は一転し、2000件超へと拡大。その後1000件以下の水準まで減少し、小康状態だったが、4月に再び1800件弱まで急増した。
報告数が増加した背景には、金融機関を装ったフィッシング攻撃の活発化がある。前月までは、全体の8割程度をオンラインゲーム関連が占めていたが、4月は金融機関を装った攻撃が増加。オンラインゲームと金融機関の割合も、「3対7」へと逆転したという。
フィッシングサイトに利用されたURLも、前月比184件増となる545件へと拡大。2014年6月から10カ月ぶりに500件を超えた。フィッシングに悪用されたブランド件数は、2件増となる14件で、特定のブランドが狙われる傾向が続いている。
(Security NEXT - 2015/05/07 )
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