Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

1月の月例パッチは「緊急」1件含む8件 - 一部ですでに悪用も

のこる7件は、深刻度が1段階低い「重要」にレーティングされている。「MS15-001」では、Windowsアプリケーションにおける互換性のキャッシュ、「MS15-003」では「Windows User Profile Service」、「MS15-004」では「Windowsコンポーネント」、「MS15-008」では「Windows カーネルモードドライバ」と、それぞれの更新で特権の昇格が生じる脆弱性を解消した。

「MS15-004」は、細工が施されたアプリケーションを実行するとディレクトリトラバーサルの脆弱性により特権の昇格が生じるもので、ほかの脆弱性と組み合わせ、すでに悪用されているという。くわえて「MS15-001」「MS15-003」に関してはすでに脆弱性が公表されており、今後注意が必要だ。

さらにセキュリティ機能がバイパスされる問題に対しても「MS15-005」「MS15-006」にて対応。「MS15-005」では「Network Location Awarenessサービス」の脆弱性を修正。「MS15-006」では「Windowsエラー報告」に存在する脆弱性へ対処している。

そのほか、ネットワークポリシーサーバにおいてRADIUS実装の問題によりサービス拒否が発生する脆弱性については、「MS15-007」で解決した。

(Security NEXT - 2015/01/14 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「JVN iPedia」の脆弱性登録、2四半期連続で1万件超
「Docker Compose」にパストラバーサル脆弱性 - 修正版を公開
「Firefox」にセキュリティアップデート- UAF脆弱性を修正
資産管理製品「IBM MAS」に深刻な脆弱性 - 修正を強く推奨
製造業向けシステム「DELMIA Apriso」の脆弱性攻撃に注意 - 直近3カ月で3件
韓国関連グループの標的型攻撃が継続 - GitHub悪用でマルウェア展開
インシデントが2割強の増加 - 「EC-CUBE」改ざん被害も複数報告
ルータOS「OpenWrt」に脆弱性 - 修正版がリリース
「Karmada Dashboard」に深刻な脆弱性 - 修正版が公開
「Apache Tomcat」に複数脆弱性 - 10月のアップデートで修正済み