インパクト大だが注目度は低い「CVE-2014-6324」 - 悪用コード流通で危険高まる
攻撃には条件が必要で、すぐに成立するものではない。成功させるためには、ドメインへ参加するパソコンのログオン情報が必要となる。とはいえ、管理者のログオン情報まで必要とはしておらず、ドメインへ参加する一般権限の端末さえあれば、ドメインの管理者権限を奪取することが可能だ。
セキュリティ対策が甘い端末や、ソーシャルエンジニアリングといった攻撃によって、一般ユーザーの端末におけるログオン情報が、なんらかの形でひとたび入手されてしまえば、ドメインが掌握され、大きなダメージを受けることになる。
脆弱性について分析したソフトバンク・テクノロジーのシニアセキュリティエバンジェリストである辻伸弘氏は、「一般権限の端末1台さえ乗っ取れば攻撃できてしまう。標的型攻撃を行う攻撃者にとって、利用価値が高い脆弱性」と危険性を指摘。
攻撃を受けた際のインパクトが大きいわりに、同脆弱性への注目度も低いとして、早急に修正プログラムを適用するよう警鐘を鳴らしている。
(Security NEXT - 2014/12/17 )
ツイート
PR
関連記事
「MS Edge」にアップデート - 「クリティカル」脆弱性を解消
「Cisco IOS XR」にDoSや署名バイパスの脆弱性 - 修正版リリース
「Zoom Workplace」に複数の脆弱性 - 最新版で修正済み
工場向けMOMシステム「DELMIA Apriso」脆弱性 - 米当局が悪用に注意喚起
Ivantiのエンドポイント管理やリモートアクセス製品に脆弱性
デバッグ支援ツール「NVIDIA NVDebug tool」に複数の脆弱性
ネットワーク監視ツール「Stork」に脆弱性 - DoS攻撃のおそれ
GitLab、バグ報奨金プログラムで報告された脆弱性6件を解消
「Adobe Commerce」「Magento」に深刻な脆弱性 - Adobeと外部で温度差
MS、月例セキュリティ更新80件を公開 - 「緊急」8件などに対応