Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「MS Edge」にアップデート - 固有の脆弱性などにも対処

マイクロソフトは、同社ブラウザ「Microsoft Edge」のセキュリティアップデートをリリースした。「Chromium」における修正にくわえて、「MS Edge」特有の脆弱性なども複数解消している。

ベースとなる「Chromium 138.0.7204.50」「同138.0.7204.49」がリリースされたことを受け、現地時間2025年6月26日にセキュリティアップデート「Microsoft Edge 138.0.3351.55」をリリースしたもの。

「Chromium」では、重要度を「中(Medium)」とする「Use After Free」の脆弱性「CVE-2025-6555」や、重要度は「低(Low)」とされるポリシー制御の不備「CVE-2025-6556」、データ検証の不備「CVE-2025-6557」が修正されており、これらを反映した。

さらに「Microsoft Edge」固有の脆弱性3件に対応している。具体的には権限昇格の脆弱性「CVE-2025-47182」やなりすましの脆弱性「CVE-2025-47963」「CVE-2025-47964」を解消した。

重要度を見ると、「CVE-2025-47182」を4段階中、上から3番目にあたる「警告(Moderate)」とレーティング。のこる「CVE-2025-47963」「CVE-2025-47964」は、4段階中もっとも低い「注意(Low)」とした。

共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは「CVE-2025-47182」を「5.6」、「CVE-2025-47963」を「6.3」、「CVE-2025-47964」を「5.4」と評価。いずれも悪用や情報の公開は確認されていない。今回のアップデートで修正された脆弱性は以下のとおり。

CVE-2025-6555
CVE-2025-6556
CVE-2025-6557
CVE-2025-47182
CVE-2025-47963
CVE-2025-47964

(Security NEXT - 2025/06/30 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

構成管理ツール「Chef Automate」に深刻な脆弱性 - 9月初旬に修正
メールセキュ製品「Libraesva ESG」に脆弱性 - すでに悪用も、国家関与か
仮想化基盤「vCenter Server」「NSX」に脆弱性 - アップデートが公開
「Apache Airflow」に脆弱性 - 接続情報が漏洩するおそれ
「Cisco IOS/IOS XE」に脆弱性 - すでに悪用やPoC公開も
Cisco製FWやOSにクリティカル脆弱性 - すでに攻撃試行も
「Cisco ASA」狙うゼロデイ攻撃、5月に複数政府機関で確認
Fortraのファイル転送ソフト「GoAnywhere MFT」に深刻な脆弱性
「MS Edge」にアップデート - ゼロデイ脆弱性を解消
「SolarWinds WHD」に深刻な脆弱性 - 過去の修正をバイパス