11月のフィッシング攻撃、前月比3割減 - 大幅減だが依然として高水準
EMCジャパンRSA事業本部は、11月におけるフィッシング攻撃の検知状況を取りまとめた。10月は同社の調査開始以来はじめてとなる6万件台と過去最悪を記録したが、4万件台まで縮小している。

フィッシング攻撃件数の推移(グラフ:EMC)
同社が11月に観測したフィッシング攻撃は4万2364件。ピークを迎えた前月の6万2105件からは31%減と大きく改善した。ただし、7月以降、8月を除いていずれも4万件以上と高い水準で推移しており、予断を許さない状況だ。
フィッシング攻撃を受けた回数の割合を国別に見ると、米国が76%と約4分の3を占める。前回から5ポイント改善するも高い割合を占めている。「イギリス(5%)」「インド(4%)」が続いた。
フィッシング攻撃を受けたブランドは344件。5月以降緩やかに減少し、10月には265件まで縮小したが、11月に入り攻撃対象となったブランドが増加した。5回以上の攻撃を受けたブランドは187件。今回はじめて攻撃を受けたブランドはなく、特定のブランドが繰り返し標的になっている。
攻撃を受けたブランドの割合を国別にみると米国が26%で最多。前回から6ポイント下げている。イギリスが3%増加して12%、さらにインドが6%と続き、トップ3の順位に変化は見られない。
フィッシングサイトのホスト国の割合は、2ポイント上昇した米国が47%でトップ。ドイツとイギリスが6%と同率で続いた。日本国内でホストされたフィッシングサイトは、前回の3件から7件へと増加している。
(Security NEXT - 2013/12/25 )
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