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「CODE BLUE」の一部講演概要が明らかに - 「ファイルサイズでマルウェア検知」「最新Linuxの保護機能迂回」

2月に初開催を迎える情報セキュリティの国際会議「CODE BLUE」の事務局は、実行委員長および実行委員のメンバーを正式発表するとともに、採択した一部講演の概要について明らかにした。

同イベントは、トップクラスの専門家が参加する情報セキュリティの国際会議。ベンダー中立で最新の情報セキュリティに関する研究発表や専門家の交流の場を提供する。実行委員長には、東京電機大学教授の佐々木良一氏が就任。また実行委員会メンバーについても正式に決定した。

同カンファレンスでは、2日間1トラックで、基調講演のほか8セッションを予定。11月より論文の募集を開始しており、そのうち5講演の概要について明らかにした。

大坪雄平氏による講演では、悪意を持って作成された文書ファイルを検知するツール「o-checker」について解説する予定。従来のアプローチとは異なるファイルフォーマットの構造解析に着目した研究で、ファイルサイズによりマルウェアの検知を可能とした同ツールについて発表する。

さらに、suk-ha Lee氏による「Remote Linux Exploit のトリック集」では、最新Linuxの保護機能を迂回し、リモートからの攻撃を成功させる方法と対策について説明する。

またDai Shimogaito氏の講演「ハードディスクのディザスタリカバリとファームウェア改ざん攻撃への対応」では、自然災害や人為的な問題によるハードディスク障害からデータ復旧するための事前、事後対策について解説。

Igor Skochinsky氏は、「Intel Management Engineの秘密」と題した講演で、Intelのマザーボードのチップセットに組み込まれた「Intel Management Engine」の構造分析や、攻撃を受ける可能性、対策について紹介。Chris Valasek氏は、「車載用コンピュータ電子制御ユニット(ECU)」の分析結果を解説する予定。

CODE BLUE事務局では、すでに応募を受け付けた論文の審査を引き続き進めるほか、あらたな応募についても引き続き募集している。論文は、日本語、英語のいずれでも応募できる。

(Security NEXT - 2013/12/12 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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