狭き門を突破した講演並ぶ「CODE BLUE」が開催中
11月8日、9日に都内で日本発のセキュリティカンファレンス「CODE BLUE 2023」が開催されている。初日となる8日には記者会見が開かれた。

篠田氏
発起人である篠田佳奈氏は、多くのセキュリティ技術者向けカンファレンスがコロナの影響を受けたが、今回の「CODE BLUE」ではコロナ以前の半分くらいの規模まで戻ってきたと語った。特に「CFP(Call For Papers/Presentations)」に対する応募は多く、日本を訪問したいと考える海外の研究者の意欲を強く感じたという。
レビューボードを務める鵜飼裕司氏もレビューが非常に大変だったと感想を述べた。302件の応募に対し、採択された講演は26本。採択率が1割を切る状況となっており、人気が高く競争率が10倍ほどとされる「Black Hat」にも匹敵する非常に狭き門だった。惜しくも落選した応募のなかにも良い内容のものが多数あったという。
同氏はこうした背景について、カンファレンスを知識を得るためだけでなく、多くの人とコミュニケーションを取る場として捉えているケースも多く、スピーカーにとってネットワークを作ることが大きなモチベーションになっていると分析した。
内容を見るとテクニカルなテーマでは玉石混交ながらも「AI」を扱った応募が目立ったという。「OT」や「IoT」「クラウド」「エクスプロイテーション」なども多数応募があった。非テクニカル分野では全体の流れとして安全保障を扱うものが多く、こうした傾向は海外で開催されているカンファレンスも同様だと語った。
(Security NEXT - 2023/11/08 )
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