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フィッシング報告件数が半減するも依然高水準 - 決算代行会社狙う攻撃も活発

フィッシング対策協議会は、9月のフィッシング報告状況について取りまとめた。報告件数は、過去最悪を記録した前月から半減したものの、URL件数は増加するなど予断を許さない状況だ。

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報告件数の推移(グラフ:フィッシング対策協議会)

同協議会によれば、9月に寄せられたフィッシング報告件数は180件。最多記録を更新した前月の364件から184件の大幅減。ゲーム利用者を狙ったフィッシング攻撃の減少が影響した。

オンラインゲームを装ってアカウント情報の詐取を試みる攻撃は、6月より徐々に増加し、8月にかけてピークを迎えたが、9月には小康状態に入っている。

しかしながら、これは急増を見せた7月や8月と比較した場合の話で、2013年6月以前と比べると、フィッシング攻撃の報告件数は、過去にない高い水準で推移している。

ゲーム利用者を狙った攻撃に関しても、9月に入ってから複数のドメインでフィッシングサイトが立ち上がるなど、依然として注意が必要な状況が続いている。

一方、フィッシングサイトに利用されたユニークURL件数は、前月より74件多い223件に拡大。決算代行会社を騙ったフィッシングサイトのURLについて多数報告が寄せられたのが原因だという。

それ以外にも、ウェブメールや金融機関ポータルサイトなどを装ったフィッシングが確認されている。フィッシングに悪用されたブランド件数も前月より5件増加して16件だった。

(Security NEXT - 2013/10/02 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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