1月はウイルスメールが減少するもマルウェア配布サイトは前月の3倍に
シマンテックは、1月に検知したウイルスやスパムの状況について取りまとめた。ウイルス感染メールが減少する一方、マルウェア配布サイトが3倍に増加するなど動きが見られた。
1月に同社が検知したマルウェア配布サイトは、1日あたり2256件。2012年12月の762件から約3倍へと拡大している。2012年11月(1847件)、10月(933件)とこのところ激しく増減を繰り返している。
あらたにブロックした悪質なドメインは全体の39.1%で、前月から0.5ポイント縮小した。あらたにブロックしたウェブベースのマルウェアは全体の11%で、前月より0.9ポイント減少している。
ウイルス感染を目的としたメールの割合は0.25%。400通に1通の割合で送信されており、277.8通に1通の割合で送信された前月からさらに後退した。
2012年後半から緩やかな減少傾向が続いており、2009年以来最低の割合となっている。同社では、年末年始の休暇が影響した可能性を考慮しつつも、ウイルスの配布方法に変化が生じている可能性もあると分析する。
メール感染型マルウェアでもっとも多く検知されたのは、前月と変わらず「Suspicious.JIT.a-SH」だった。割合は32.9%で前月の28.8%をさらに上回った。ポリモーフィック型マルウェアの割合は0.2%で、前月に引き続き減少している。
流通する全メールに占めるスパムの割合は64.1%で、前月を6.5ポイント下回った。フィッシングメールの割合は0.197%で、前月より0.068ポイント減っている。
エンドポイントで最もブロックされたマルウェアは「W32.Sality.AE」で、全体の7.5%にのぼる。また、ブロックされた全マルウェアの17.9%を「W32.Ramnit」の亜種が占め、8.3%は「W32.Sality」の亜種だった。
(Security NEXT - 2013/02/26 )
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