Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

MS、不完全な証明書で更新プログラムを署名 - 順次再リリースを実施

日本マイクロソフトは、一部更新プログラムが、問題ある証明書によって署名されていたことを明らかにした。今後不具合が生じる可能性があるとして、対応する更新プログラムをリリースしている。

同社によれば、適切なタイムスタンプ属性が設定されていない証明書で署名を行っていたことが判明したもの。内部的なミスが原因で、外部からの攻撃に起因する不具合ではないという。

同問題により、証明書の有効期限が切れると、署名されたプログラムとWindowsの互換性を確保できず、インストールやアンインストールが行えなくなるおそれがある。

同社は、今回の不具合へ対応するため、問題が生じた証明書で署名されたプログラムの互換性を確保する更新プログラムを、10月の月例セキュリティ更新プログラムとともにMicrosoft Updateで提供を開始した。

くわえて問題がある証明書で署名が行われたプログラムについて、修正を行った上で再度提供するとしており、「MS12-053」をはじめ、8月に公開された4件のセキュリティ更新プログラムと、8月より提供していた1024ビット未満の証明書を無効化する更新プログラムについて、再リリースした。

今後も影響を受ける製品に対し、利用可能となった時点で順次更新プログラムを提供していく予定だという。

(Security NEXT - 2012/10/11 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

Palo Alto、セキュリティアドバイザリ6件を公開
「HashiCorp Vault」に複数の脆弱性 - 「クリティカル」も
相続関係書類を誤廃棄、店舗統廃合時のデータ移行不備で - 北央信組
SonicWall「SMA 100」にバックドア、ゼロデイ攻撃か - 侵害調査の実施を
「FortiOS」に脆弱性 - アドバイザリ3件を公開
「WAGO Device Sphere」に脆弱性 - 同一証明書により認証回避が可能
県立高で施錠管理の住民票記載事項証明書が所在不明 - 香川県
「FortiOS」に複数脆弱性 - 権限の昇格やセッション管理不備など修正
【特別企画】サイバー攻撃の標的はOS以下のレイヤーへ - 求められる「信頼たる端末」
マイナカード交付通知書などを誤廃棄、流出は否定 - 静岡市