Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「OpenSSL」に複数の脆弱性 - アップデートで修正

「OpenSSL」に複数の脆弱性が判明し、アップデートをリリースした。脆弱性が悪用される条件は限定的としている。

現地時間2025年9月30日にセキュリティアドバイザリを更新し、3件の脆弱性「CVE-2025-9230」「CVE-2025-9231」「CVE-2025-9232」について明らかにしたもの。

「CVE-2025-9230」は、「CMSメッセージ」を「パスワードベース暗号化(PWRI)」で復号する際に域外メモリへのアクセスが生じる脆弱性。任意のコード実行やサービス拒否につながるおそれがある。

「CVE-2025-9231」は、「SM2署名アルゴリズム」において秘密鍵を推測できるタイミングサイドチャネル攻撃が可能となる脆弱性。64ビットARM環境のみ存在し、デフォルトでは「TLS」で直接「SM2証明書」を利用していない。

「CVE-2025-9232」は、HTTPクライアントAPIにおける「no_proxy」の環境変数における処理の不備に起因。域外メモリを読み込み、特定条件下ではサービス拒否を起こすおそれがある。攻撃が成功する条件は限定的とされている。

(Security NEXT - 2025/10/02 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「Red Hat OpenShift AI」に脆弱性 - クラスタ管理者権限奪取のおそれ
「Acronis True Image」に脆弱性、アップデートで修正
Western DigitalのNAS製品「My Cloud」に深刻な脆弱性
「WordPress」にアップデート、複数脆弱性を解消 - 旧版利用者は注意
「NVIDIA App」「Nsight Graphics」に脆弱性 - アップデートを公開
「VMware Aria Operations」や「VMware Tools」に脆弱性 - 修正版を公開
Doxense製プリントサーバ管理ソフト「Watchdoc」に深刻な脆弱性
構成管理ツール「Chef Automate」に深刻な脆弱性 - 9月初旬に修正
「Rancher Manager」に脆弱性 - フィッシング悪用や情報漏洩のおそれ
メールセキュ製品「Libraesva ESG」に脆弱性 - すでに悪用も、国家関与か