2012年第3四半期のサイト改ざん、前四半期の5.7倍に
JPCERTコーディネーションセンターは、2012年第3四半期に報告を受けたインシデントの状況について取りまとめた。インシデント件数が増加しており、特に「ウェブサイト改ざん」の急増が目立っている。
レポートによると、同四半期のインシデント報告件数は5266件で、前四半期の3832件を大きく上回った。特に7月は2243件と多く、6月の1100件から倍増している。サイト管理者などに問題解決のため調査と対応を依頼した件数は1123件で、前四半期の756件から増加した。
インシデント件数をカテゴリ別に見ると、システムの弱点を探索したと見られる「スキャン」が3391件で最多。インシデント全体の64.4%を占める。
次に多かったのは「ウェブサイト改ざん」。796件に上っており、139件だった前四半期の5.7倍に達した。特に7月に370件と集中したが、8月と9月も200件以上発生している。全体に占める割合も15.1%に上昇した。
一方、「フィッシングサイト」は273件、「マルウェアサイト」は202件で、いずれも前四半期を下回った。「DoS/DDoS」は12件で、前四半期とほぼ同水準で推移している。
(Security NEXT - 2012/10/11 )
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