相談件数が増加、「偽セキュリティ対策ソフト」関連が目立つ - IPAまとめ
情報処理推進機構(IPA)は、8月に同機構が受け付けたウイルスや不正アクセスの届出状況を取りまとめた。相談件数が前月より増加した。
同機構によれば、8月のウイルス検出数は2万4189件で、7月の2万5487件から5.1%減少した。もっとも多かったのは「Mydoom」の1万5441件で、全体の63.8%を占める。2位以下に「Netsky(5888件)」「Mytob(966件)」「Bagle(647件)」が続く。
一方、同一届出者のもとで、同種のウイルスが同日中に複数検出された場合に1件とカウントする「届出件数」は961件。前月の877件から9.6%増となった。件数の1位と2位は検出数と同じだが、3位に「Autorun」が入っている。
IPAに届出があったもののなかで、ウイルスの定義にあてはまらなかった「不正プログラム」の検出数は2万1437件で、前月の10万367件から78.6%の大幅な減少となった。
偽セキュリティ対策ソフト「Fakeav」が2504件で最多。2位は「Backdoor」の1850件だった。また3位には、宅配会社の伝票情報を装う「Invo」が1710件でランクインしている。
不正アクセスの届出件数は9件で、前月の19件から減少しているものの、いずれも被害が発生していた。一方、相談件数は44件で、そのうち13件で被害が発生している。
被害の内訳は、侵入6件、なりすまし2件、DoS攻撃1件だった。侵入被害の内容は、ウェブページ改ざん4件、SQLインジェクション攻撃とSSHリモートログインに成功したものが各1件だった。原因は、脆弱なパスワード設定およびファイルへのアクセス権限の不備がそれぞれ1件。「なりすまし」は2件とも、スパム送信の踏み台にされたという。
8月に同機構へ寄せられた相談件数は980件で、7月の921件から増加した。「ワンクリック請求」に関する相談は255件で、前月の216件から増加している。
また「偽セキュリティ対策ソフト」関連も、前月の23件から41件へと目立って増加した。「Winny」に関する相談も9件とと目立っている。標的型攻撃を目的としたメールに関する相談は3件だった。
(Security NEXT - 2012/09/05 )
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