RSA、7月に6万件弱のフィッシング攻撃を観測 - 増加傾向続き過去最悪を更新
EMCジャパンRSA事業本部は、2012年7月に同社が観測したフィッシング攻撃の状況を取りまとめた。増加傾向が続いており、6万件に手が届く勢いだという。
フィッシング攻撃は3月に1万9141件と久々に2万件を割ったものの、その後増加傾向が続いている。6月は、2011年9月の3万8970件を大きく上回り5万1906件に達し、過去最多を記録。7月はさらに増加して5万9406件へと拡大した。
全体的に増加傾向だが、そのなかでも大きな要因となっているのは、継続的に発生している欧州の金融機関を狙った大規模な攻撃だという。
フィッシング攻撃を受けた回数の割合を国別に見ると、前月に引き続きイギリスがトップ。しかし、前回の42%から28ポイント増となり全体の70%を占めた。米国が16%、カナダが9%で続く。
フィッシング攻撃を受けたブランドは、前月の259件を下回り242件へと減少。127件が6回以上の攻撃を受けていた。ブランドの割合を国別で見ると、米国が28%、イギリスが11%で前月から大きな変化は見られない。以下、ブラジル、インド、オーストラリアなどがひと桁台で続いている。
フィッシングサイトのホスト国の割合は、前月から19ポイント増となった米国が79%で大半を占めている。2位以降は、カナダ(4%)、英国(3%)、ドイツ(2%)が続いている。前月1%だった日本は今回ランクキング圏外へ外れた。
(Security NEXT - 2012/08/28 )
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