2011年度のフィッシング報告件数、前年比23%増となる498件
フィッシング対策協議会のガイドライン策定ワーキンググループは、フィッシングの被害状況や攻撃手法などを取りまとめた「フィッシングレポート2012」を公開した。
同協議会では、これまで海外と比較し、国内ではフィッシング被害の影響が少ないと言われてきたが、時期によって波があるものの、コンスタントに報告が寄せられていると現状を報告。
事業者や消費者おいて、フィッシングの脅威に対する正しい知識を普及させることが、被害の拡大の防止には欠かせないと指摘している。
同レポートによれば、国内のフィッシング報告件数は2009年後半から増加傾向で、2009年度が283件だったのに対し、2010年度は406件、さらに2011年度は前年比23%増となる498件まで拡大した。
フィッシングサイトで利用された「URL」の件数も前年を上回り、2010年度の516件から13%増加して582件。またブランド名を悪用された企業件数は147件で、前年の119件から24%上昇した。2011年は国内金融機関を騙るフィッシングサイトの増加が目立ったという。
またあらたな動向として、国内金融機関を騙って乱数表や第二暗証番号などの第二認証情報を詐取するフィッシングや、インターネットバンキングのアカウント情報を盗むトロイの木馬「Zeus」を挙げている。
(Security NEXT - 2012/06/28 )
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