ウイルス検出数が前月の2倍、ワンクリ詐欺など相談も増加 - IPAレポート
情報処理推進機構(IPA)は、5月に同機構が受け付けたウイルスや不正アクセスの届出状況を取りまとめた。ウイルス検出数が前月の約2倍へと増加している。
同機構によれば、5月のウイルス検出数は2万236件で、4月の1万339件から約2倍に急増。種類別に見ると、「Downad」は3分の1に減少したものの、同ウイルス以外は軒並み大幅に増加した。最も多かったのは、全体の47.9%を占めた「Mydoom」で9688件。次いで「Netsky(7934件)」「Mytob(1190件)」と続く。
同一届出者のもとで、同種のウイルスが同日中に複数検出された場合に1件とカウントする「届出件数」は970件で、4月の732件から32.5%増。これまで上位に位置することが多かった「Autorun」が姿を消し、上位4種は検出数と同順になった。
不正アクセスの届出件数は10件で、前月の9件とほぼ同水準。被害が発生したのは6件で、内訳は「侵入」「なりすまし」「不正プログラム埋め込み」が各2件。また相談件数は50件で、そのうち17件で被害が発生した。
侵入被害はいずれもウェブページの改ざんで、原因はサーバ管理ツールの脆弱性悪用が1件。なりすましは、オンラインゲームのアカウントが利用されたケースと、古いメールアカウントを悪用され、スパムの大量配信に使われていたケースがあった。
同機構に寄せられた相談件数は934件で、4月の750件から増加。しばらく続いていた減少傾向から増加に転じた。「ワンクリック請求」に関する相談は243件で、前月の131件を大きく上回る。
また「偽セキュリティ対策ソフト」関連の相談も21件と、依然として多く寄せられている。このほか「Winny」関連の相談、および標的型攻撃を目的としたメールに関する相談がそれぞれ3件だった。
(Security NEXT - 2012/06/05 )
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