約5割がメールシステム再構築なら「クラウド」 - オンプレミスと拮抗
メールシステムの再構築に関するアンケート調査をミラポイントジャパンが取りまとめた。約5割の組織がクラウド利用を希望しているが、データの完全性や復旧、コンプライアンス問題について心配する声も存在する。
同調査は、同社が3月から4月にかけて、おもに従業員500人以上の国内企業や教育機関、官公庁など対象に実施したもの。有効回答数は352。
国内企業におけるメールサーバの運用状況は、オンプレミスが85.7%で、クラウドサービス利用は14.3%だった。クラウドは2009年の調査時は7%から倍増したものの、2割を切っている。
今後メールシステムを再構築する際に希望するプラットフォームは、プライベートクラウドが32.2%と最多。パブリッククラウドの18.2%とあわせると5割を超えた。
一方で、半数は引き続きオンプレミスによるメールシステムを想定しており、アプライアンスが18.8%で最多。ソフトウェアによる構築がオープンソースと商用でそれぞれ15.4%だった。
クラウド導入における懸念事項としては、「データの完全性と復旧への責任」が21.2%でもっとも多い。コンプライアンスや監査への対応についても19.5%と2割近くにのぼる。
また「災害、障害、合併時における事業継続計画(14.4%)」「データが国外に設置されている可能性(11.1%)」を不安にする声もあった。
(Security NEXT - 2012/05/30 )
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