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フィッシングURLが約48%減 - 約1年ぶりの2万件台

2月に報告されたフィッシング攻撃は前月をわずかに上回る一方、報告されたURLは前月から半減した。送信元として正規のドメインを偽装した「なりすましメール」の割合が前月から大幅に上昇しており、約7割にのぼっている。

フィッシング対策協議会によれば、2月に寄せられたフィッシング攻撃の報告は14万1223件。1月の13万6169件から3.7%増となった。1日あたりに換算すると約5043.7件の報告が寄せられている。

一方、2月にフィッシング攻撃に悪用されたURLは2万2518件。1月の4万3534件から約48.3%減と大きく減少しており、1日平均で見ると約804.2件だった。

過去最多を記録した2024年12月の12万415件と比較すると、2カ月で81.3%減と大幅に改善。2万件台となったのは2024年2月の2万3988件以来1年ぶりとなる。

ランダムな文字列をサブドメインに設定し、リダイレクト用の使い捨てURLとして用いるケースは、報告全体における約15.5%だった。前月の約23.1%から7.6ポイント減少している。

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フィッシング攻撃の報告やURL件数の推移(グラフ:フィ対協の発表をもとに独自に作成)

(Security NEXT - 2025/03/21 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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