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不正アクセスの届出が増加、ブルートフォース攻撃による改ざんも - IPAレポート

情報処理推進機構(IPA)は、4月に同機構が受け付けたウイルスや不正アクセスの届出状況を取りまとめた。ウイルス検出件数は3割以上の減少を見せたが、不正アクセスの届出は増加している。

同機構によれば、4月のウイルス検出数は1万339件で、1万5841件だった3月の3分の2へと縮小。検出数がもっとも多かったのは「Mydoom」で5150件。続く「Netsky」は前月から約4000件減少し、総検出数を押し下げた。さらに「Downad」が622件で続くが、件数は前月から倍増している。

同一届出者のもとで、同種のウイルスが同日中に複数検出された場合に1件とカウントする「届出件数」は732件で、3月の866件から15.5%減少した。1位は「Mydoom(190件)」で、「Netsky(148件)」「Autorun」「Downad(86件)」と続く。

不正アクセスの届出件数は9件で、前月の5件から増加。被害が発生したのは7件で、内訳は「侵入」が4件、「なりすまし」3件だった。また相談件数は46件で、そのうち9件で被害が発生している。

「侵入」被害が発生した4件は、すべてがウェブページの改ざんされたもので、原因はCMSの脆弱性悪用、ブルートフォース攻撃により管理者パスワードが破られたケース、サーバの設定不備がそれぞれ1件だった。「なりすまし」は、オンラインサービスを勝手に使われていたケースが2件、メール悪用が1件。

同機構に寄せられた相談件数は750件で、3月の772件からわずかに減少した。「ワンクリック請求」に関する相談は、前月と同水準の131件だった。「偽セキュリティ対策ソフト」関連の相談は26件で、倍増した前月からは減少したが、依然として多くの相談が寄せられている。このほか、「Winny」に関する相談は7件、標的型攻撃を目的としたメールに関する相談は3件だった。

(Security NEXT - 2012/05/09 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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