フィッシング攻撃、約1年ぶりに2万件下回る - 国内ホストサイトも大幅減
EMCジャパンRSA事業本部は、2012年3月に同社が観測したフィッシング攻撃の状況について取りまとめた。攻撃回数が約1年ぶりに2万件を下回ったという。

フィッシング攻撃数の推移(グラフ:EMCジャパン)
同社によれば、フィッシング攻撃の発生状況は、1月に2万9974件と3万件に迫る勢いだったが、2月に2万1030件へと落ち着きを見せた。3月はさらに減少して1万9141件となり、約1年ぶりに2万件を割り込んでいる。
攻撃を受けた回数の割合を国別に見ると、前回17%まで縮小したイギリスがふたたび盛り返し、39.5%を占めてトップ。米国が36%で続いた。前月に27%まで上昇したカナダは、今回3%と勢いを失っている。
フィッシング攻撃を受けたブランドは、303件で前月の281件から増加。そのうち149件は6回以上の攻撃を受けた。ブランドの割合を国別で見ると、米国が29%、イギリスが9%。順位は変わらないが、他国への攻撃が増え、両国の割合は減少傾向にある。
フィッシングサイトのホスト国の割合を見ると、米国が55%で引き続きトップ。次いで8%とブラジルが多く、さらにドイツ、イギリス、フランスがいずれも3%で続いた。日本は、2月に263件が観測され、全体の3%にのぼり、6位へ上昇したが、3月は10件と大幅に減少し、ランキング圏外となった。
(Security NEXT - 2012/05/01 )
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