2012年第1四半期のインシデント報告数は微増、マルウェアサイトが増加 - JPCERT/CCレポート
JPCERTコーディネーションセンターは、2012年第1四半期のインシデント報告状況を取りまとめた。
レポートによると、同四半期のインシデント報告件数は2699件で、前四半期の2501件から8%増加した。月別で見ると最多だったのは3月で、1050件に上っている。このうち、サイト管理者などに問題解決のため調査と対応を依頼した件数は754件だった。
報告を受けたインシデントをカテゴリ別に見ると、もっとも多かったのはシステムの弱点を探索したと見られる「スキャン」で1823件。全体の71.9%を占めた。
次に多かったのは全体の11%にあたる「フィッシングサイト(324件)」で、前四半期の314件から増加した。国内ブランドを装ったサイトは58件で、前回より減少する一方、国外ブランドを装ったケースは221件で、前回の198件を上回った。種類別に見ると、金融関連サイトが63%で半数以上にのぼる。
3番目に多かったのが、前四半期から31件増となった「マルウェアサイト(162件)」。さらに「ウェブサイトの改ざん(142件)」と続く。サイトの改ざんは前回の164件から減少したが、2月に集中し、1カ月で80件の報告を受けたという。
(Security NEXT - 2012/04/12 )
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