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国内でフィッシングサイトのホスト件数が急増 - 前月の約7倍に

EMCジャパンRSA事業本部は、2011年12月に同社が観測したフィッシング攻撃の状況を取りまとめた。攻撃数は前月比25.5%減となったが、国内においてフィッシングサイトが急増している。

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フィッシング攻撃件数の推移(グラフ:EMCジャパン)

同社によれば、12月のフィッシング攻撃は前月の2万8365件を大きく下回り、2万1119件まで減少した。2万件台に突入した2011年5月以降、最低の数字となっている。

フィッシング攻撃を受けたブランドについても、313件から256件まで縮小し、2011年1月以来の低い水準となった。6回以上の攻撃を受けたブランドは128件と約半数に上っている。

フィッシング攻撃を受けた回数を国別で見ると、半数がイギリスに対する攻撃。続く米国の28%をあわせると全体の約8割を占めている。

攻撃を受けたブランドによる国別の傾向については、米国が30%で最多。次いでイギリスが13%と多い。3位にはインドとカナダが同率5%で並ぶが、以下はひと桁台が続いている。

フィッシングサイトのホスト国を見ると、米国が52%で突出する状況が続いている。ドイツとロシアが5%、フランスが4%で続いた。

また全体に占める割合から見ると4%と少ないものの、前月の68件から466件へと急増した日本がホスト国の5位に入っている。2008年8月、9月に記録した217件、151件を大きく上回る過去最悪の水準だが、増加のくわしい原因はわかっていないという。

(Security NEXT - 2012/01/24 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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