MS、1月の月例パッチ7件を公開 - 先月延期となった「SSL/TLS」向けの修正も
そのほか6件のプログラムは、いずれも深刻度が1段階低い「重要」に設定されたプログラム。
「MS12-006」では、「SSL 3.0」「TLS 1.0」のCBCモードにおいて情報漏洩が発生する公開された脆弱性「CVE-2011-3389」を解決する。
同社では2011年9月にセキュリティアドバイザリをリリース、同年12月の月例更新で対応を予定していたが、互換性の問題が判明し、直前で延期されていた。脆弱性の悪用は確認されていない。
同プログラムでは、「WinHTTP」に関する脆弱性を修正しており、「Internet Explorer」経由の攻撃を防御するためには、同プログラムにくわえ、2011年12月に公開された「MS11-099」についてもあわせてインストールする必要がある。
「MS12-001」は、バッファオーバーフローによる例外処理時にハイジャックされないよう保護する「SafeSEH」を回避され、他脆弱性が悪用される不具合へ対応するプログラム。
「Microsoft Visual C++ .NET 2003」でコンパイルされたアプリケーションのみ影響があり、他バージョンでコンパイルしたプログラムは影響を受けない。
同社セキュリティレスポンスチームでセキュリティスペシャリストを務める松田英也氏によれば、セキュリティ機能が回避される脆弱性が明らかになり、対応したのは今回がはじめてだという。
(Security NEXT - 2012/01/11 )
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