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MS、1月の月例パッチ7件を公開 - 先月延期となった「SSL/TLS」向けの修正も

「MS12-002」は、「Windowsオブジェクトパッケージャー」の脆弱性を修正するパッチ。ネットワークフォルダにあるパッケージ化されたオブジェクトが組み込まれたファイルを開いた際、同じディレクトリにある実行ファイルを読み込む可能性がある不具合を解消した。

ログオン後に細工したアプリケーションを実行することで特権の昇格が発生する「Windowsクライアント/サーバーランタイムサブシステム」の脆弱性については「MS12-003」で修正。日本語、中国語、韓国語のロケールに設定されている場合に影響が受けるが、多重防御のため、関連するOSすべてを対象にアップデートを提供する。

また悪意のある「ClickOnceアプリケーション」を含むOfficeファイルを開いた際にコードが実行される脆弱性については、「MS12-005」で解消した。

さらにASP.NETのウェブサイトにおいて、クロスサイトスクリプティング攻撃対策としてサニタイズ機能を提供する「AntiXSS Library 4.0」に情報漏洩が発生する問題があり、「MS12-007」として最新版となる「同4.2」を提供する。同プログラムについてばダウンロードセンターのみの提供となるため、注意が必要。

(Security NEXT - 2012/01/11 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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