Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

8月のフィッシング攻撃は前月比約7%増となる2万6907件

EMCジャパンRSA事業本部は、8月に同社が観測したフィッシング攻撃の発生状況を取りまとめた。5月以降2万件台の高水準で推移しており、8月は約2万7000件に達している。

110930em_01.jpg
フィッシング件数の動向(グラフ:EMCジャパン)

同社によれば、8月に同社が検知したフィッシング攻撃は2万6907件で、7月の2万5191件を約6.8%上回った。1万7376件だった4月と比較すると約1万件近い増加となる。大手金融機関に対する攻撃が目立っているという。

8月に攻撃を受けたブランド数は351件で、前回調査から9パーセント増となった。8月にはじめて攻撃を受けたブランドは7件だった。6回以上攻撃を受けたブランドは45%に上っており、引き続き、同じブランドに対する攻撃が繰り返し発生している。

攻撃を受けた国の割合を見ると、米国が46%、イギリスが27%で前回から大きな変化はなかった。3位は6%のカナダで、以下ひと桁台で続いている。

一方、攻撃を受けたブランド数の割合を見ると米国が33%を占めてトップ。イギリスが12%で続く。日本は1%未満で上位20カ国に入らなかった。

(Security NEXT - 2011/09/30 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

フィッシングURLは約3割減 - ブランドの悪用被害が増加
JPCERT/CCベストレポーター賞、多数の報告で寄与した2人が受賞
先週注目された記事(2025年11月30日〜2025年12月6日)
先週注目された記事(2025年11月16日〜2025年11月22日)
「CODE BLUE 2025」まもなく開催 - CFP応募は前年比約1.6倍
「不正ログイン」相談が約1.5倍 - 「偽警告」は関係者逮捕で減少するも限定的
先週注目された記事(2025年10月26日〜2025年11月1日)
インシデントが2割強の増加 - 「EC-CUBE」改ざん被害も複数報告
9月のフィッシング、報告が22万件超 - 悪用ブランド過去最多
JPAAWG年次イベント、参加登録を受付 - オンライン参加も対応