フィッシング攻撃数が2万5000件台に - RSA調査
EMCジャパンRSA事業本部は、7月のフィッシング発生状況を取りまとめた。5月以降2万件台前半の水準で推移していたが、7月はさらに上昇して2万5000件台に達している。

7月は2万5000件台を記録(グラフ:EMCジャパン)
同社によれば、7月に同社が検知したフィッシング攻撃数は2万5191件で、前回調査の2万2516件を大きく上回った。4月の1万7376件からわずか3カ月で3割近い上昇を記録した。
6月に引き続き、fast-flux攻撃が検知されているが、目立った動きではなく、以前同攻撃を大規模に展開した犯罪組織「Rock Phish」による攻撃でもなかった。
攻撃を受けた国別にみると米国が48%と半数を占めており、28%でイギリスが続いている。5%のブラジルをはじめ、3位以下はひと桁台で続いている。
攻撃を受けたブランド数は321件。6回以上攻撃を受けたブランドが172件と半数強に上っている。今回はじめて攻撃を受けたブランドは13件だった。
攻撃を受けたブランドの国別順位では、米国が31%で突出しており、イギリスが12%で英国だった。従来より割合が下がっているが、統計方法の変更によるもので大きな傾向の変化はなかった。
フィッシング攻撃のホスト国は53%が米国で半数以上に上っている。2位はカナダとドイツがそれぞれ5%だったがひと桁台となり、米国が突出した状態が続いている。
(Security NEXT - 2011/08/29 )
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