F-Secure、検索サイトの精度低下に懸念 - 毎月数百万件のスパムサイトが発生
F-Secureは、スパムサイトの増加で、検索エンジンにおいて精度の高い検索が困難になっている状況を指摘した。同社ではレピュテーション技術のさらなる強化など対策を進める。
「Google」など検索エンジンにおいて、必要なコンテンツアクセスしにくい状況が発生しているもの。背景には、ニュースメディアが配信したコンテンツを無断で二次利用し、配信するクオリティが低いスパムサイトの増加があるという。
同社が、ウェブレピュテーションデータベースへ登録したURLは、2009年末の時点で4400万件だったが、以降1年3カ月間で1億2000万件まで急増した。
検索エンジンでは、こうしたスパムサイトが上位に表示されないようアルゴリズムの修正など実施しているものの、信頼できるウェブサイトが上位表示されなくなるなど、副作用も生じている。
F-Secureでは、毎月数百万件におよぶサイトがあらたに登録しており、今後は億単位になると予測。インターネット上における情報収集をより困難にすると問題を指摘している。
一方スパムサイトでは、IPアドレスの特定を防ぐなど高い技術を利用しているケースもあるなど巧妙化していることから、同社ではスパムサイトをブロックする評価システムを構築しており、「ブラウザ保護」の強化を進める方針。
(Security NEXT - 2011/04/08 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
1年で不正サイトへのアクセス7億件をブロック - 前年から4割増
Apple、約170万件の不正アプリ停止 - 20億ドル超の不正クレカ取引を阻止
「WordPress」関連事故の背景に知識や予算の不足
ウイルス届け出、前年比73.4%増 - 「Emotet」など被害も
2020年の緊急対応支援、3割強が「Emotet」 - ラック
2019年下半期は1953万件の違反投稿に対応 - LINE
2019年の不正アクセス届出は89件 - 56件で被害
半年でSNS投稿1799万件を非表示に、45%がスパム - LINE
インシデント調査の26%がランサム被害 - 詳細調査で3割強よりAPT痕跡
2018年はランサム活動が縮小 - RaaSの「GandCrab」に活発な動き