「WordPress」関連事故の背景に知識や予算の不足
「WordPress」でセキュリティに関する被害や事故を経験した多くのケースで十分なセキュリティ対策が行われていなかった。ノウハウや予算不足などが影響している。
1月21日から23日にかけて、ロードマップがWordPress利用時にセキュリティに関する被害や事故に遭遇した経営者や担当者を対象にインターネット調査を実施し、結果を取りまとめたもの。105人が回答した。
経験した被害や事故について尋ねたところ、「サイトや管理画面にアクセスできなくなった」が38.1%でもっとも多く、「改ざんされた(28.6%)」「コメントスパムが投稿された(22.9%)」が続く。
被害や事故が生じた際にセキュリティ対策を「かなり行っていた」とする回答者は22.9%。「やや行っていた(31.4%)」をあわせると半数を超える。一方、37.1%が「あまり行っていなかった」、8.6%が「ほとんど行っていなかった」と回答した。
セキュリティ対策を行っていなかった理由については、「セキュリティに関する知識がなかった」が62.5%で最多。「大手CMSなので大丈夫だと思っていた(37.5%)」「相談できる相手がいなかった(29.2%)」「大きな費用が割けなかった(20.8%)」が続いている。
セキュリティ対策を行っていたとの回答者に、実施していたとする対策を聞いたところ、「サーバ構成を見直した、あたらしいサーバに移設した」が59.6%、「セキュリティ対策プラグインを導入した」が45.6%、「監視ツール、サービスを導入した」が43.9%だった。
(Security NEXT - 2022/02/04 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
未公開脆弱性情報、公表前の開示自粛を呼びかけ - 政府や関係機関
日米欧豪など15カ国、SBOM活用に向け国際ガイダンスへ共同署名
一部利用者から「身に覚えのないログイン」の報告 - Qoo10
設定ミス突く攻撃、顧客DB消去される - 兵庫県内の保険代理店
DB管理ツール「pgAdmin」に脆弱性 - アカウント乗っ取りのおそれ
メアドが不正利用、スパムの踏み台に - 名古屋産業振興公社
患者リストを患者宅に置き忘れ、返却で判明 - 大阪精神医療センター
機械学習フレームワーク「H2O-3」に深刻な脆弱性
「ImageMagick」に再度深刻な脆弱性 - サーバ環境は注意
「Spring Cloud Gateway Server WebFlux」に深刻な脆弱性 - 設定改ざんのおそれ