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世界規模で感染広がる多機能の「WORM_PROLACO」が2位 - トレンド月間ランキング

トレンドマイクロは、11月に同社が受け付けたウイルスの感染被害や発見報告を取りまとめた。11月の報告数は1049件となり、10月の1294件から大きく減少している。

報告数のトップは、29件寄せられた「WORM_DOWNAD」。「MAL_OTORUN」が20件で続いており、常連のマルウェアが上位を占めた。一方で11月中旬より感染報告が増えている「WORM_PROLACO」が、「MAL_OTORUN」と同率となる2位に入っている。

著名なネットサービスの通知を装ってzipファイルがメールで送信されており、内部のプログラムを起動することにより、同マルウェアへ感染する。感染後は、メールやリムーバブルメディア、共有フォルダ、インスタントメッセンジャーなどで拡散する。

さらにウェブサーバに感染すると、修正プログラムのダウンロードページに見せかけたウェブページを作成。ウェブ経由でマルウェアをダウンロードさせようとする機能も備えていた。同機能によるサイト改ざんは、今のところ確認されていないという。

(Security NEXT - 2010/12/06 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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