監視すれば必ず見つかるインシデント、1000台につき平均55件/日 - 一方で進まぬUSBメモリ対策やパッチ導入
ウイルス感染に悪用されるオートラン機能がそのまま放置されていたり、OSのセキュリティ更新プログラムが実施していないなど、ベンダーより危険性が指摘され、すでにセキュリティ対策が用意されているにもかかわらず、こうした対策を実施していない企業が依然減っていないようだ。
トレンドマイクロのThreat Monitoring Centerでシニアスレットリサーチエンジニアを務める小松優介氏によれば、同社が実施したセミナーの参加者を対象に、USBメモリのセキュリティ対策の実施状況を調べたところ、依然として半数ほどの企業が何も対策を実施していなかったという。
小松氏
USBメモリのオートラン機能を停止する方法については、マイクロソフトや情報処理推進機構(IPA)といったセキュリティ機関よりアナウンスされているが、こうした対策へ疎い企業が少なくない。
また同氏によれば、マルウェアに悪用されることで有名になった「MS08-067」のパッチについても、2008年10月に公開されてからかなり時間が経過しているにも関わらず、同様に未適用の企業が依然として存在しているとの印象があると述べている。
同社が毎月まとめているウイルス感染報告のランキングの10月度を見ると、USBメモリ経由で感染する「MAL_OTORUN」は首位。「MS08-067」を悪用したり、USBメモリ経由でも感染する「WORM_DOWNAD」がも3位と上位に位置している。
(Security NEXT - 2009/11/30 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
中小企業4社に1社でインシデント被害 - 約7割で「取引先に影響」
「Interop Tokyo 2024」が開催中 - 「ShowNet」も人気、ケーブル総距離32キロ超
約3割が過去3年間にサイバー攻撃の被害経験 - ランサムは3.8%
先週注目された記事(2024年5月5日〜2024年5月11日)
2023年上場関連企業による個人情報事故は175件 - TSR
バグハンターとの信頼を醸成 - サイボウズが4年ぶりに合宿イベント
「CODE BLUE 2023」を11月に開催 - 現地開催のみに
個人情報漏洩時の謝罪対応、約3割がマニュアル化
「SECCON CTF」が3年ぶりにリアル開催 - 1点差の接戦も
自治体におけるマイナンバー取扱状況を公表 - 個情委