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「ジェイルブレイクしたiPhoneは無防備、正しい知識持って」 - 米Symantecが警告

Symantecは、ジェイルブレイクが行われたiPhoneへ感染する新種ワーム「Ikee」とは別に、iPhoneを対象とした攻撃ツールが出回っており、ユーザーへ注意を呼びかけている。

同社が確認した攻撃ツールは、iPhoneそのものへインストールするものではなく、コンピュータ経由でiPhoneへ攻撃を行うツール。ネットワーク上のジェイルブレイクが行われたiPhoneに対して、デフォルトで設定されているSSHのパスワードを利用してログインを試みるという。

攻撃が成功した場合、内部のデータへ自由にアクセスできるほか、乗っ取られる可能性がある。先に見つかった「Ikee」による攻撃では、壁紙がRick Astleyさんに変更されるなど、ユーザーが感染に気がついたが、話題となっている攻撃では、そのような一見目立つ攻撃は行わない。

同社は、話題となっている攻撃ツールについて、ジェイルブレイクしたiPhoneのバックアップ用に用意された「iPhone SSHスキャナ」などを組み合わせて作成されたものであり、数年前から登場していると指摘。「Ikee」の登場により注目を集めたに過ぎないという。

同社は、ジェイルブレイクされた状態は悪意ある攻撃から無防備な状態であるとして、SSHのパスワードを変更など対策を呼びかけるとともに、古くから判明している脆弱性であり、脆弱性へ正しい認識を持つことが大切であるとして注意を呼びかけている。

シマンテック
http://www.symantec.co.jp/

(Security NEXT - 2009/11/12 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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