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Gumblarの新しい亜種による正規サイトの大規模感染が発生 - Kasperskyまとめ

Kaspersky Labs Japanは、10月に同社ネットワーク「Kaspersky Security Network(KSN)」が検知したマルウェアなどの状況について取りまとめ、ランキングを発表した。

感染PCの台数別マルウェアランキングでは、3月からトップを維持していた「Net-Worm.Win32.Kido.ih」が2位に後退し、リムーバブルメディア経由で感染する「Net-Worm.Win32.Kido.ir」が1位となった。感染台数は34万4745台で、2位の12万6645台の3倍弱という大きな差をつけた。

また、「Autorun.awkp」が9位に、「AutoRun.dui」が12位にランクインするなど、リムーバブルメディアを感染源とするマルウェアが依然としてまん延している。

10位圏外だが17位には「GetCodec.s」が新規ランクインしたという。「GetCodec.r」の亜種で、感染したマルチメディアファイルを再生すると実行ファイル「P2P-Worm.Win32.Nugg」がダウンロードされる。

一方、ウェブページからダウンロードされたマルウェアランキングは、上位20種のうち11種が新規ランクインで2種が再登場となるなど移り変わりが激しい状況だという。

上位2位を占めたのは、「JSRedir-R」や一部で「GENOウイルス」などとも呼ばれ、5月から6月に大規模感染を引き起こした「Gumblar」の新しい亜種。「Adobe Reader」や「Flash Player」「Office」の既知の脆弱性を悪用して「Trojan-PSW.Win32.Kates.j」を感染させようとする。

改ざんされた正規サイトに対してリンクを張る手法を利用することで、従来に比べ駆除や分析が難しいなど、感染技術が高度になっており、感染すると管理しているサイトのFTPアカウントなどが盗まれ、あらたな感染活動に利用される可能性がある。

マルウェアを配布しているサイトの国別ランキングでは、中国が前月から引き続き1位で、全体に占める割合も31.3%と変化はなかった。次いで米国が12.8%、インド8.4%、英国5.9%となっている。

感染PCの台数別ランキング

1位:Net-Worm.Win32.Kido.ir
2位:Net-Worm.Win32.Kido.ih
3位:not-a-virus:AdWare.Win32.Boran.z
4位:Virus.Win32.Sality.aa
5位:Worm.Win32.FlyStudio.cu
6位:Trojan-Downloader.Win32.VB.eql
7位:Virus.Win32.Induc.a
8位:Packed.Win32.Black.d
9位:Worm.Win32.AutoRun.awkp
10位:Virus.Win32.Virut.ce

ウェブページからのダウンロード回数別ランキング

1位:Trojan-Downloader.JS.Gumblar.x
2位:Trojan-Downloader.JS.Gumblar.w
3位:Trojan-Downloader.HTML.IFrame.sz
4位:not-a-virus:AdWare.Win32.Boran.z
5位:Trojan.JS.Redirector.l
6位:Trojan-Clicker.HTML.Agent.aq
7位:Trojan-Downloader.JS.Zapchast.m
8位:Trojan.JS.Agent.aat
9位:Trojan-Downloader.JS.Small.oj
10位:Exploit.JS.Agent.apw

(Security NEXT - 2009/11/06 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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