Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

不正アクセスは減少するも、ウイルス検出数や相談件数は前月と同水準 - IPAまとめ

情報処理推進機構(IPA)は、2009年9月のウイルスや不正アクセスに関する届け出状況をまとめた。ウイルス検出数は前月から同水準を保っているほか、依然として「ワンクリック不正請求」に関する相談も多数寄せられている。

同機構によれば、9月のウイルス検出数は約7万6000件で、8月の約7万6000件と同水準で推移。一方、同日中に発見された同種のウイルスを1件とカウントする届出件数は1301件で、8月の1222件から6.5ポイントの上昇となった。

検出数のウイルス別ランキングを見ると、1位は「Netsky」で約6万8000件、2位は「Mydoom」で約2700件、3位は「Mytob」で約2600件となり、8月から順位の変動はなかった。全体に占める割合にも大きな増減は見られなかった。

増加傾向が続いていた不正アクセスの届出件数については、8月の20件から減少を見せ、9月は11件だった。しかしながら、侵入3件、なりすまし4件をはじめ、8件に被害があった。不正アクセス関連の相談件数も44件に上っており、13件で被害が発生している。

具体的な被害を見てみると、SQLインジェクションによるウェブサーバ内のクレジットカード情報盗難が2件、ウェブページの改ざんが1件だった。「ブラインドSQLインジェクション」のケースも報告されている。なりすましはすべてオンラインゲーム関連の被害だった。

9月に同機構へ寄せられた相談件数は1653件で、8月の1792件から減少した。そのうち「ワンクリック不正請求」に関する相談は650件で、8月の654件から微減。依然として高い水準を保っている。また「偽セキュリティソフトの押し売り」行為に関する相談が6件寄せられている。

(Security NEXT - 2009/10/06 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

先週注目された記事(2024年5月5日〜2024年5月11日)
2023年上場関連企業による個人情報事故は175件 - TSR
個人情報漏洩時の謝罪対応、約3割がマニュアル化
自治体におけるマイナンバー取扱状況を公表 - 個情委
Pマーク事業者の事故報告は3048件 - 前年度比約15%増
「サイバーセキュリティ」認知度5割届かず - 3割弱が対策未実施
テレワークで機密情報の特例持出が増加 - ルール遵守、半数近くが「自己確認」のみ
2021年度の個人情報漏洩などの報告は6000件弱 - 4件に1件が不正アクセス
国内上場企業が優先対処したいリスク、上位に「サイバー攻撃」
中小企業の3分の1、直近3年間のセキュ投資ゼロ - 「必要性を感じない」