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充実したセキュリティ機能へ関心薄いコンシューマー

というのも、多くの企業や組織の現場でセキュリティに取り組むのは一般従業員だ。一部の知識を持つユーザーは別として、大半を占める一般ユーザーについては、コンシューマー向けソフトを利用するユーザーと近い特性やスキルを持っている。

そこで注意したいのが、組織のセキュリティを強化したいセキュリティ担当者と従業員の間で生じるセキュリティへの理解や取り組みにおけるギャップだ。

パワーユーザーにとっては便利だったり、重要な機能であっても、一般ユーザーにとって理解できない機能や使いこなせない機能であれば、必ずしも評価されるとは限らないためだ。

企業側が良かれと思って導入した多機能なセキュリティ対策に対し、一見理解しているような態度を示しても、本当は理解していなかったり、さらに裏では拒否反応を起こしている可能性があることを覚えておく必要があるだろう。

個人がセキュリティ対策ソフトを導入するのとは異なり、組織が定めた水準をクリアしなければならないという別の課題もあるので問題は単純ではない。しかしながら、セキュリティ対策について「導入」したことをゴールとせず、「実効性」を持たせるために、一般ユーザーがどのようにとらえているのか、フィードバックを大切にして必要に応じて対策を講じていくことが重要となっている。

(Security NEXT - 2009/09/08 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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