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ESETのWindows向け製品に権限昇格の脆弱性

ESETのWindows向けエンドポイント製品において、権限昇格の脆弱性が明らかとなった。個人向け製品、法人向け製品のいずれも影響を受けるという。

コンシューマー向けの「ESET Internet Security」「ESET Smart Security」、法人向けの「ESET Endpoint Security for Windows」や「ESET Server Security for Microsoft Windows Server」をはじめとするサーバ向け製品など、Windows向けに提供されている同社エンドポイント製品に脆弱性「CVE-2021-37852」が判明したもの。

エンドポイント製品では、「Microsoft Antimalware Scan Interface(AMSI)」を用いて詳細スキャンを行う機能が用意されているが、脆弱性を悪用されるとローカル環境において権限を昇格されるおそれがあるという。

共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは「7.8」。ESETでは脆弱性の重要度を「高(High)」としている。Zero Day Initiative(ZDI)より脆弱性の報告を受けたもので、悪用は確認されていない。

同社では、Windows向けエンドポイント製品やサーバ製品向けに脆弱性へ対処したアップデートを12月より順次リリースしている。

また設定よりオプション「AMSIによる詳細検査を有効にする」をオフにすることで脆弱性の悪用を防止することができるとしている。

(Security NEXT - 2022/02/15 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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