Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

ESETのmacOS版に保護機能を無効化できる脆弱性

ESETが提供するエンドポイント向けセキュリティ対策ソフトのmacOS版にサービス拒否の脆弱性が明らかとなった。アップデートがリリースされている。

ESETが法人向けに提供するエンドポイント製品「ESET Endpoint Security」や、コンシューマー向け製品「ESET Cyber Security」にサービス拒否の脆弱性「CVE-2021-37850」が明らかとなったもの。

ローカルの細工したグラフィカルユーザーインタフェースより複数の再起動コマンドを送信することで、同製品のデーモンが停止し、保護機能が無効となるおそれがある。10月20日の時点で悪用は確認されていない。

ESETでは、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.0」のベーススコアを「5.5」、重要度を「中(Medium)」と評価している。

9月に海城高校の周廷叡氏が情報処理推進機構(IPA)や開発者に報告したもので、JPCERTコーディネーションセンターが調整を実施した。ESETでは10月7日に脆弱性を修正した「ESET Cyber Security 6.11.2.0」「同Pro」「ESET Endpoint Security for macOS 6.11.1.0」「ESET Endpoint Antivirus for macOS 6.11.1.0」をリリースしている。

(Security NEXT - 2021/11/02 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

Interop Tokyo 2025が開催中 - 恒例企画「ShowNet」が人気
「Interop Tokyo 2025」が6月開催 - テーマ「社会に浸透するAIとインターネット」
「Firefox」に脆弱性、アップデートを公開 - 「クリティカル」との評価も
「Ivanti Workspace Control」に複数脆弱性 - アップデートを公開
指標管理ウェブシステムから顧客情報流出の可能性 - 損保ジャパン
委託先で個人情報流出か、セキュリティ監査に虚偽報告 - ソフトバンク
新規セキュリティアドバイザリ14件を公開 - SAP
「Wazuh」や「Windows WEBDAV」の脆弱性悪用に注意
「GitLab」に複数脆弱性 - 早急にアップデートを
マンション管理業務主任者登録の申請書類が所在不明に - 国交省