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充実したセキュリティ機能へ関心薄いコンシューマー

セキュリティ対策製品において、機能が充実していることは、結果として「安心」に大きく結びつくはずだが、実際に魅力的に感じるユーザーは、ある程度ソフトウェアを使いこなせることが前提になる。機能を十分に使いこなす自信がないユーザーにとっては、抽象的でもわかりやすい「安心」というキーワードのほうが重要と回答したわけだ。

同社ではマーケティング戦略において「製品力」「告知力」「店頭販売力」の3本を柱に展開しているが、こうしたデータをもとに展開している。たとえば、ユーザーが求める「安心」に応える部分で2009年から保険やサポートを備えたラインナップを追加した。

またユーザーに対する告知力の強化においても従来の「機能訴求」から「価値訴求」へシフト。こうした問題が他人事ではなく、自分に関連する問題であることを気がつかせるため、ソフトの軽さを訴えるため重いソフトに対してヒステリックに女優が叫んだり、軽快さをアピールするテレビCMを展開するなど、データを活かした戦略を進めている。

もちろん、こうした面に注目しているのは、同社だけではない。一般ユーザーが、軽快さやわかりやすいユーザビリティを求めている点については、同社以外にも今秋に発売する新製品でこれら部分へ改良を加えたベンダーは多く、コンシューマー向け製品の主流となっている。

セキュリティ対策ベンダーの売り上げに直結しており、各社が競い合うのは当然だが、こうした一般的なユーザーの本音は、セキュリティ対策を推進する一般企業にとっても注目すべき部分ではないだろうか。

(Security NEXT - 2009/09/08 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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