Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

情報セキュリティ市場は7000億円超に - 世界同時不況の影響も

経済産業省は、国内における情報セキュリティ市場の実態調査について報告書を取りまとめ発表した。

2008年3月末時点において国内で情報セキュリティに関するツール、サービスなどを提供している事業者を対象に調査を行ったもの。同調査は2004年度より行っており、今回は2008年11月から12月にかけて、アンケートやヒアリング、サンプリングといった調査を組み合わせて実施した。有効回答数は140件。

同調査によれば、国内情報セキュリティ市場は、6847億円となった2007年度から6.1ポイント拡大して7268億円に達したと見られている。内部統制を含むコンプライアンス対策や事業継続管理といった需要の伸びや、個人情報や機密情報の漏洩事件に対する危機感から、企業の情報セキュリティ対策が進んでいると報告書では分析している。

一方で、世界同時不況の影響も現れており、14.7ポイント増加した2007年度から成長率は鈍化している。不況の影響は2009年度により顕著となる見込みで、全体でマイナス5.4ポイント減少し、2007年度並みになると予測されている。

(Security NEXT - 2009/05/20 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

主要上場企業のDMARC導入が加速 - 本格運用はドメイン全体の5%未満
2023年上場関連企業による個人情報事故は175件 - TSR
2020年度の国内WAF市場、前年度比15.9%増
国内上場企業が優先対処したいリスク、上位に「サイバー攻撃」
2021年の悪質ECサイト報告数、前年の約1.7倍に
2021年の上場関連企業の個人情報事故は137件 - TSRまとめ
2025年のセキュリティサービス市場は1兆円超に - IDC予測
SaaS型セキュ対策が活況 - アプライアンスは需要後退
11月のフィッシング報告、初の3万件台で過去最多 - 上位5ブランドで9割
2019年の情報ガバナンスコンプライアンス市場は440億円 - 伸び悩む「DLP」