SaaS型セキュ対策が活況 - アプライアンスは需要後退
IDC Japanは、2020年上半期までの実績に基づき、国内におけるセキュリティ製品やセキュリティサービスの市場動向を取りまとめた。SaaS市場が活況で高い成長率を示している。
2020年のセキュリティ対策ソフト市場は、前年比7%増、売上高ベースで3035億円になると予測。なかでもSaaS型セキュリティ対策ソフトは前年比25.8%増となる497億円を見込んでおり、同市場を牽引している。
2019年から2024年の年間平均成長率を6.0%、2024年の市場規模を3798億円と予想。SaaS型セキュリティ対策ソフトは、平均成長率が18.3%と引き続き好調を維持し、2024年は915億円に達すると同社では見ている。
一方セキュリティアプライアンス製品は、2020年の市場規模は前年比3.9%増となる565億円。今回は前年実績の544億円を上回る見込みだが、VPNへの需要低下など今後は軟調に推移し、2024年には514億円に後退すると分析した。
セキュリティサービス市場における2020年の市場規模予測は、支出額ベースで前年比3.9%増となる8666億円。マネージドセキュリティサービスなどの需要が高まり、2019年から2024年までの平均成長率は3.4%と堅調に推移し、2024年の市場規模を9843億円と予測した。
(Security NEXT - 2021/01/20 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
電子政府が推奨する「CRYPTREC暗号リスト」が改定
2020年度の国内WAF市場、前年度比15.9%増
国内上場企業が優先対処したいリスク、上位に「サイバー攻撃」
セキュリティ産業を創出する人材の育成を目指した「SecHack365」 - 個性を伸ばす「しくみ」
2021年の悪質ECサイト報告数、前年の約1.7倍に
2021年の上場関連企業の個人情報事故は137件 - TSRまとめ
2025年のセキュリティサービス市場は1兆円超に - IDC予測
11月のフィッシング報告、初の3万件台で過去最多 - 上位5ブランドで9割
2019年の情報ガバナンスコンプライアンス市場は440億円 - 伸び悩む「DLP」
2019年の標的型攻撃対策製品市場は約460億円 - 5年後には1.5倍に